みなさん、こんにちは。
2024年より新NISAが始まります。これから投資を始める初心者におすすめなのが「投資信託」。
「投資信託」と言ってもいろいろ商品がありますが、投資家の間で議論が白熱するのが、
「S&P500 VS 全世界株式」どちらに投資するべきか。
答えが出ない永遠のテーマとして有名です。
今回の記事は、新NISAでS&P500か全世界株式かどちらに投資するかで悩んでいる人の参考になる内容ですので是非最後まで見て行ってください。
結局どちらを選ぶかはあなた次第です。
投資の目的やリスク許容度を考慮して、どの銘柄を購入するのか検討する必要があります。
Youtubeでも解説しています。
S&P500(全米株式)とは
米国の代表的な株価指数で、ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している代表的な銘柄から500銘柄の株価を時価総額比率で加重平均し、指数化をしたものです。
S&P500の特徴
- 米国の大型株500社で構成(時価総額は米国の80%を網羅)
- 米国のグローバル企業の構成比率が高い(2023年3月時点)
出典:MUFJ 三菱UFJ国際投信 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)目論見書
- 過去10年は全世界株式に勝利
時価総額の大きい銘柄の株価・業績次第で、良くも悪くも指数が左右されやすいです。主要銘柄はアップルなどのテクノロジー企業、構成銘柄上位は俗にいうGAFAMで構成されています。
過去10年のS&P500と全世界株式の値動きを比較すると
出典:SBI証券 投資情報メディア
2013年以降は、S&P(米国株式)のパフォーマンスが顕著に向上しています、全世界株式も伸びていますがその差は歴然。これだけ見ればS&P500を選びたいと思いますよね。
S&P500の注意点
グラフのようにプラスの年もあれば、マイナスの年もあります。
過去10年のパフォーマンスが良かっただけで、2013年以前を見るとほとんど値動きがなく、全世界株式と大差はありません。今までが良かったからこれからも良いとは限らないです。
また、時価総額の大きい銘柄に左右されるため、仮にアップルの業績が下がればS&P500も下がる。
米国経済次第で大きくパフォーマンスが下がることもあるので、注意が必要です。
S&P500でおすすめのインデックス・ファンド
S&P500に連動した投資信託は、大きく分けて2つあります。
- インデックス・ファンド
株価指数に連動した投資信託で、運用コストが安く、分散投資しやすい初心者向けのファンド
- アクティブ・ファンド
特定の指数を上回ることを目指し、ファンドマネージャーが銘柄を厳選し投資する。
運用コストが高い傾向にあり、経験者向けのファンド。
どちらを選択すべきか、たいていの投資家はインデックス・ファンドを選択します。
証券会社モーニングスターの2015年調査では、アクティブ・ファンドの70%~80%がインデックス・ファンドに負けているという事実。
高い運用コストをかけて成果が少ないなら、低い運用コストのインデックス・ファンドがベスト。
おすすめインデックス・ファンド
インデックス・ファンドを買うなら、「運用コスト(信託報酬)が安い」「純資産総額が大きい」
この2つの条件を満たしている商品が最適です。(2023年7月10日現在)
どちらも人気のファンドでコストが非常に安くなっています。
SBI証券の投資信託販売ランキングでも上位にランクインしています。
出典:SBI証券 投資信託 販売金額人気ランキング
全世界株式(オルカン)とは
世界中の株式の値動きを示す指数に連動するもの。全世界に分散して投資することにより、一部の投資銘柄が下落した場合のダメージを軽減する効果もある投資信託。
全世界株式(オルカン)の特徴
- 合計50か国約3,000社に分散投資
- アメリカの投資比率が低いわけではない
出典:MUFJ 三菱UFJ国際投信 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)目論見書
- 過去10年はS&P500に負けている
- アメリカが低調でも、他でカバーできる
全世界株式の注意点
過去10年で見れば、運用成績はS&P500に負けています。今後もアメリカが成長していくのであれば引き続きパフォーマンスはS&P500には及ばないでしょう。
またS&P500のファンドと比較して、信託報酬が高いのも注意点です。
全世界株式でおすすめのインデックス・ファンド
インデックス・ファンドを買うなら、「運用コスト(信託報酬)が安い」「純資産総額が大きい」
この2つの条件を満たしている商品が最適です。
最近、三菱UFJ国際投信株式会社より、eMAXIS Slim「オルカン」などの信託報酬引き下げが発表されました。
出典:三菱UFJ国際投信
この信託報酬引き下げにより、新NISAではS&P500よりも、オルカンに投資する人が増えそうです。
SBI証券の投資信託販売ランキングでも上位にランクインしています。
出典:SBI証券 投資信託 販売金額人気ランキング
S&P500 VS 全世界株式 どちらを買うべきか
これまでの情報をもとにどちらを買うべきか、最後は個人の判断になります。
- 米国株が今後も伸びると予想する人は「S&P500」を買う
・過去100年は振り返ると年平均3~7%の上昇、だからこれからも伸びる
・今後も人口増が期待できる(人口ボーナス)、だからこれからも伸びる
- 米国以外が伸びると予想する人は「全世界株式(オルカン)」を買う
・過去、米国1強ではない(2000年台アメリカは低迷、新興国ブーム)
・今後、新興国(インドなど)の台頭を予想
結局どちらを買うべきか答えが出ない人向けには、
- S&P500と全世界株式の両方を買う(おすすめはしない)
・両方買っても分散にはならない、アメリカの構成比率が上がるだけ
未来は予想できない、だから
もし未来が予想できれば、おのずとどちらを購入するか決まりますが、誰もわかりません。
投資信託を購入するなら、
- 長期保有がおすすめ
下図が示すように、投資信託の保有平均期間は非常に短く、ほとんどが5年以内に売却している。
出典:QUICK資産運用研究所
投資信託は長期保有することで真価を発揮します。発生した利益や分配金を再投資することで、複利効果が働き、利益をさらに伸ばしていく。
5年以内にやめる人はその効果を感じる前に売却しているので、気長に投資することがおすすめ。
- 投資信託NG行動2選
1.一括投資
一括投資をした場合、暴落が起こった時に心が耐えられず、投げ売りする傾向にあります。
著名投資家は一括投資の方が、投資効率が良く最終的に資産が多くなることからおすすめしているが、初心者や投資が苦手な人は分割投資(積立投資)することをおすすめします。
2.暴落時の投げ売り
相場が暴落したら、「まだ下がるのではないか」「マイナスが膨らみ見てられない」と追い込まれ、
最後は投げ売りしてしまう。
投資したら暴落しても投げ売りせず、ほったらかしておくことがコツ。
ぜひ読んでいただきたい書籍が「ほったらかし投資術(山崎元・水瀬ケンイチ 著)」
ベストセラーになっている投資初心者には最適な本です。
また、僕の新NISAでの投資戦略の記事を書きました。良ければ参考に見てください。
まとめ
今回は「S&P500か全世界株式どちらを買うべきか」についてご紹介しました。
- 米国株が今後も伸びると予想する人は「S&P500」を買う
- 米国以外が伸びると予想する人は「全世界株式(オルカン)」を買う
- S&P500と全世界株式の両方を買う(おすすめはしない)
未来は誰にもわからないため、最適解はありません。
投資を勉強した上で自分に合う投資方法を検討してみてください。購入のコツは「なるべく心に負担がかからない方法」を第一に考えることです。
僕はつみたてNISAではS&P500に投資、特定口座で全世界株式に投資をしています。
こちらの記事で僕がこれらの銘柄に1年間投資をした実績を載せていますのでよければ参考に見てください。
それではまた。
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