みなさん、こんにちは。
カズです。
みなさんは新NISAの成長投資枠でどの銘柄に投資をするのか決めましたか?
新NISAで投資ができる対象商品が多くて悩みますよね。
中には怪しげなぼったくりファンドもたくさんあります。
投資するだけでも難しいのに、怪しいファンドを見分けるなんていわれても見分け方なんてわかんないよ。
という投資初心者さんの為に、今回は、注意喚起も兼ねて「新NISAの成長投資枠でおすすめしない投資信託」について解説します。
この記事で紹介する知識を知っておけば、投資初心者でも怪しげなぼったくりファンドを避けることができるようになります。
是非最後まで見てこれからの投資のヒントにしてください。
新NISAについてまだ理解していない方は、こちらの記事を参考にしてください。
では、それぞれ詳しく解説していきますので最後まで見てください。
①手数料の高い投資信託
投資信託にかかる手数料は大きく分けて3つあります。
購入時手数料(投資する都度かかる手数料)
信託報酬(保有している間かかる運用手数料)
信託財産留保額(売却、現金化する時にかかる手数料)
それぞれ簡単に説明します。
購入時手数料(投資する都度かかる手数料)
購入時手数料は、投資信託を購入する際にかかる手数料です。商品の購入金額とは別に支払う費用となります。
具体的には、100万円を投資する場合、購入時手数料が1%であれば、別途1万円が手数料としてかかります。
信託報酬(保有している間かかる運用手数料)
信託報酬は、投資信託の運用会社が、商品の運用に関して取得する報酬です。
アクティブ型の商品では、投資先を選ぶ運用が行われるため、信託報酬が割高になることがあります。
逆に、インデックス型は手数料が安く設定されることが多いです。
信託財産留保額(売却、現金化する時にかかる手数料)
投資信託を解約する際にかかる手数料として徴収されることがあります。
しかし、この手数料は販売会社によってはかからない場合もあります。
具体的にかかるかどうかは、投資信託の目論見書に記載されているので、購入前に確認が必要です。
これらの手数料を理解し、自身の投資目的やリスク容認度に合わせて適切な商品を選ぶ必要があります。
手数料は安いに越したことはありません。手数料の基準は下記を参考にしてください。
基本的に購入時手数料と信託財産留保額が取られるファンドは買わなくていいです。また、信託報酬は0.2%以下を基準にしましょう。
信託報酬は、例えば100万円の投資信託を保有していて、信託報酬が0.1%なら年間で1,000円の手数料が取られます。 しかし、3%の信託報酬がかかる投資信託なら3万円の手数料が必要になってきます。
たった数%の手数料の差でも長期的にみると数万円から数十万円の違いにもなってきます。
決して馬鹿にしてはいけません。
また、銀行や証券会社などの窓口で担当者を介しての投資は避けるべきだと考えます。
銀行や証券会社が悪とはいいませんが、担当者が付く分、どうしても経費が発生します。
それらの経費をペイするためにも手数料の高いファンドをすすめられることになりますので初心者は近寄らない方が賢明です。
今の時代、ネット証券を使えば誰でも簡単に手数料の安い優良ファンドへの投資が可能です。
ネット証券でおすすめの証券会社は1番人気のSBI証券です。
SBI証券についてはこちらの過去記事で解説していますのでチェックしてみてください。
②毎月分配型の投資信託
「このファンドへ投資すると毎月〇%の◯◯万円の分配金が不労所得として入ってきます」 でお馴染みの毎月分配型投資信託も絶対に投資してはいけない商品の一つです。
この、毎月入ってくる不労所得に釣られて購入する人がいますが、買わないことを強くおすすめします。
ではこれから毎月分配型投資信託の問題点を説明します。
分配金の実態
毎月分配型の投資信託では、投資信託の運用成績が良くても悪くても分配金を支払います。
運用成績が悪くても分配金を支払うということは単に投資した元本を取り崩しているだけです。
毎月分配される金額の大部分は「元本払戻金」として返される部分であり、これは元々の投資額の一部が返ってくるだけのものです。そのため、実際の利益と誤解してしまう可能性があります。
いわゆる「たこ足配当」というものです。
ただ取り崩しているだけならまだしも、しっかりと手数料も差し引かれているので本当に質の悪い商品です。
例として、こちらのファンドを見てください。
出典:みんかぶ投資信託ランキング
こちらは、「インベスコ世界厳選株式」という投資信託です。
みんかぶという投資サイトのランキング1位になっている商品で、「インベスコ 世界厳選株式オープン〈為替ヘッジなし〉(毎月決算型)」なんですが、
このファンドの年1回決算型バージョンがありまして、これが新NISAの成長投資枠の対象ファンドになっているんです。
毎月決算型は、「毎月配当が出る」という意味で、
年1回決算型は、「年1回配当が出る」という意味です。
なので、この二つは配当金が出るタイミングが違うだけで商品の中身は同じものです。
こちらの商品は、みんかぶで1位で大人気みたいなんですけども全くおすすめできない商品です。
実際にインベスコ世界厳選株式のコストを見ていきましょう。
信託報酬:年率1.903%
販売手数料:3.30%
分配金:年率約20%
独自の視点で厳選した世界の株に投資
インデックス投資ではなく、アクティブ投資
このファンドには無駄な手数料が多すぎます。
まず、購入時には3.3%の買付手数料が発生します。
これは、他のノーロードファンドと比べても高い水準です。
100万円投資するだけで、運用を開始されていなくても3.3万円の購入時手数料が、
1,000万円なら33万円も購入するだけで手数料が取られてしまいます。
さらに、運用中には年率1.903%の管理費用(含む信託報酬)がかかります。
これは、信託報酬のうち0.99%(税込)が販売会社分(代行手数料)として支払われるためです。
つまり、販売会社には購入時と運用中の両方で手数料が支払われることになります。
これらの手数料は、ファンドの運用成果にマイナスの影響を与えます。
例えば、10年間で年率8%のリターンを得たと仮定しましょう。
この場合、手数料がかからない場合は100万円が215万円になりますが、このファンドの場合は153万円にしかなりません。
つまり、62万円もの差が出ることになります。
このように、インベスコ 世界厳選株式は、無駄な手数料が多くかかっているファンドで絶対におすすめできません。
③純資産総額が減っている投資信託
「純資産総額」とは投資家から預かっている投資資金の総額のことをいいます。
どれだけ多くの資金を預かっているかを示すもので、その投資信託の「人気度」と言ってもよいでしょう。
人気の投資信託ではこの純資産総額が増え続けることがほとんどです。
例えばこちらの投資信託を見てみましょう。
出典:三菱UFJ国際投信
出典:三菱UFJ国際投信
こちらは人気の「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」です。
グラフで見てもわかるように長期的に見て純資産総額が上がり続けているのがわかります。
多くの投資家が毎月投資していればその分だけ純資産総額は増えていきますので想像しやすいかと思います。
逆に、この純資産総額が減っている場合、 「人気が無くなり解約や売却が相次いでいる」 ということです。
純資産総額が減り続けるとファンドの運用を継続することが困難になり、「強制償還」されてしまいます。
「強制償還」されるとそこで運用は終了、その時の価値で現金化されて手元に戻ることになります。
資産がゼロになるわけではありませんが、長期的に投資を継続することができなくなりますので、こういった投資信託も避けるべきでしょう。
どのようなファンドを選べばいいのか?
投資に100点はありません。
実際のところ、これから市場がどのように動いていくのか100%言い当てることができる天才はこの世には存在しません。
しかし、100点は取れなくても80点を目指すことは可能です。
①手数料の高い投資信託で説明した
購入時手数料 → 0%
信託報酬 → 0.2%以下
信託財産留保額 → 0%
これらを基準として選ぶとよいでしょう。
基本的に購入時手数料と信託財産留保額が取られるファンドは買わなくていいです。
これらに該当する代表的な投資信託は
「SBI-SBI・V・S&P500インデックス・ファンド」や「三菱UFJ国際-eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」などです。
詳しくはこちらの過去記事で解説しているのでご確認ください。
ぼったくりファンドを避けることができればそれで合格点という考え方でOKです。
この記事を見てくださっている方々は、くれぐれも手数料の高いぼったくりファンドを買わされないように注意してファンド選びをしましょう。
まとめ
新NISAの成長投資枠で買ってはいけない投資信託
①手数料の高い投資信託
②毎月分配型の投資信託
③純資産総額が減っている投資信託
新NISAの成長投資枠で、これらに該当する投資信託に投資を考えている方は、すぐに見直しましょう。
投資に100点はありません。
実際のところ、これから市場がどのように動いていくのか100%言い当てることができる天才はこの世に存在しません。
しかし、100点は取れなくても80点を目指すことは可能です。
避けるべき減点を避けることができればそれで合格点という考え方でOKです。
それではまた。
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